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善光寺1000年の歴史!御利益や宗派、グルメや見どころ徹底解説

信州・長野市にある善光寺。1000年を超える歴史を持ち、あの俳優、故・高倉健さんも愛したとされる名刹です。実は参拝だけなら24時間、無料でできちゃいます。そんな善光寺の歴史や見どころ、アクセスなど利用方法についてご紹介します。

善光寺の名が付いたのは約1400年前!本尊は日本最古

善光寺の本尊、つまり信仰の対象として安置されている仏像は「一光三尊阿弥陀如来」です。「一光三尊」の文字通り、「光」を背に3体の仏像様が並んでいます。

寺の歴史をつづった「善光寺縁起」によると、一光三尊阿弥陀如来様はインドから朝鮮半島・百済国へ渡り、552年、百済から日本へ伝えられた「日本最古の仏像」といわれています。

本尊様は難波・堀江に至ったのですが、信濃国司の従者だった本田善光が信濃の国へと連れて行き、現在の長野県飯田市でまつられました。642年に今ある長野市の地に遷座し、644年に本田善光の名を取って「善光寺」と名付けられたとされています。

実は善光寺、過去に数十回の火災に遭っています。江戸時代にも火災が発生しましたが、本尊様の「分身仏」の「前立御本尊」を奉じて全国各地を巡る「出開帳」によって資金が集められました。1707年に現在の本堂が完成しています。つまり今の本堂は約400年前にできたものなんですね。

なお、本尊の「一光三尊阿弥陀如来」は「絶対秘仏」とされています。絶対秘仏とは、誰もその姿を拝むことができないということ。今もお寺の奥底に安置されているのですが、お寺のご住職ですらその姿を見ることはできません。これは大きな声では言えないのですが、火災の経緯もあって、長野県民の間では「ご本尊様は本当に今もあるの?」と根も葉もない、バチが当たりそうな囁きが交わされることもあります。もちろん根も葉もない憶測に過ぎません。でも、絶対秘仏なので誰もその真偽は確かめられないのです。

御本尊は絶対秘仏なので、江戸時代に出開帳に出たのが「前立御本尊」になったわけです。本尊の「前に立つ」から前立御本尊です。

この前立御本尊も普段は秘仏で見られが、数え年で7年に1回(6年に1回)開かれる「御開帳」という行事で前立御本尊を拝むことができます。御開帳は善光寺で最大級のイベント。県内外から多くの人が集まり、境内は多くの人で賑わいます。

 

宗派は?どんな御利益があるの?

実は、善光寺は宗派を問わない「庶民に開かれた寺」として知られています。ただ、お寺の維持管理は、浄土宗大本願と天台宗大勧進の両宗が担っています。大本願のトップとしてお上人様が、大勧進のトップとして貫主(かんす)様がいらっしゃいます。

善光寺の御利益と言えば、やはり極楽往生でしょうか。お正月には毎年、「御印文頂戴」という行事があります。御印文は、本尊の分身とされる木の板。触れると御本尊に触れたのと同じ意味があり、極楽往生がかなうとされています。僧侶が額に御印文を当ててくれるため、多くの人が御利益にあやかろうと列をなします。

 

善光寺のアクセス、最寄り駅はJR長野駅。周辺には駐車場も多数。

長野市にある善光寺はJR長野駅です。駅から歩くと徒歩約15~20分ぐらいです。長野駅から善光寺口バスロータリー「1番のりば(善光寺方面行き)」発の路線バスを使い、「善光寺大門」というバス停で降りれば、15分程度でお寺に着けます。

車で行く場合、お寺の周辺にはコインパーキングも含め駐車場が多数あります。善光寺が管理する駐車場は第1~第5まであり、2時間までで500円。お寺の周辺には道幅が狭いところが多いです。第1、第3駐車場の出入り口付近は比較的、道幅が広くなっています。

お正月や御開帳など参拝客が多数訪れる時は付近の駐車場も満車になるので、長野駅付近などに車を停めて歩いた方が無難かもしれません。長野駅から善光寺はタクシーなら5~10分程度で着けます。

 

本堂は国宝。善光寺の見どころ厳選!

広い境内にさまざまな見どころがある善光寺。高さ約25メートルの本堂は国宝に指定されており、どの参拝客も必ず訪れるメーンスポットです。当然、お寺なので本堂の前で手を合わせるだけなら料金は要りません。ゲートがあるわけではないので、24時間いつでも本堂の前で手を合わせることができます。夜になると、仕事帰りの市民が境内を横切り、手を合わせて帰ったりしています。

あの故・高倉健さんも約30年、善光寺に通い続けたそうです。健さんは自身のエッセーで、善光寺に惹かれる理由を記しています。健さんは、先祖の女性が江戸時代に度々参拝していたことを知り、「祖先の霊とぼくの魂とが呼び合っていたのかもしれない」と書いています。老若男女、宗派を問わず誰も受け入れる善光寺は、その懐の深さで市民や観光客に愛されているのです。

また、拝観料(大人500円、高校生200円、小中学生50円)を払えば、「山門」に上がることもできます。晴れた日ならば、山門から長野市街地を見渡すことができます。

隠れた人気を誇るのが、「お戒壇巡り」。本堂の下にある回廊のような場所を歩き、秘仏の御本尊様の下を巡ります。仏様の分身ともいえるお錠前に触れることで御利益が得られます。お戒壇巡りの特徴は、とにかく暗い!ということ。窓もなく日の光が差さない暗闇の中を歩くので、お化け屋敷よりも怖いかもしれません。漆黒の暗闇ってこういうところを言うのか、と思わされます。料金は一般500円、高校生200円、小中学生50円。未就学児は無料です。

 

参拝客が多数訪れるさまざまな行事

善光寺で最大級の行事と言えば、6年に一度開かれる「御開帳」。約2カ月の期間中、数百万人が訪れます。前立本尊を拝める他、本堂の前には前立本尊と糸で結ばれた「回向柱」(えこうばしら)という木の柱が立てられます。柱に触れると前立本尊に触れたのと同じ御利益があるとされ、多くの人が柱に触れようと列をなします。期間の序盤は本当に人出が多いので、人出が苦手な人は比較的少なくなる終盤に行ってもいいかもしれません。いつ行っても得られる御利益は同じなので。

毎朝、日の出と共に本堂で始まるのが「お朝時」。善光寺の僧侶が出仕する厳かな法要で、365日欠かさず行われています。僧侶の読経が明かりの差し始めた朝の空気と相まって、厳かで神秘的な雰囲気に包まれます。本堂付近に行けばその雰囲気を見ることができます。開始時間は時期によって異なり、最も早い夏は午前5時30分、最も遅い冬は午前7時です。

毎年「長野灯明まつり」というイベントが2月上旬に開かれており、善光寺本堂がきらやかにライトアップされます。毎年2月3日には「節分会」が開かれ、著名人が豆まきに訪れます。

 

善光寺周辺にはグルメも多数

善光寺周辺にはお土産屋が軒を連ね、信州名物「おやき」など食べ歩きもできます。また、「せいろ蒸し」や蕎麦が食べられるお店など多数の飲食店があり、グルメには事欠きません。

中でもあえて一つ飲食店のオススメを挙げるとすれば、門前にある「藤屋御本陣」でしょうか。昔は旅館だったの建物を改装し、古き良き和の趣を残したまま、モダンな雰囲気を醸し出す藤屋。イタリアンレストランで、ランチもディナーも営業しています。値段もお手頃で、ランチなら2000円程度から、ディナーも5000円程度からいただけます。洗練された雰囲気の中、一級の料理が味わえます。結婚式も開けるため、接客も素晴らしいです。お酒を飲むだけならバーもあり、長野市にある一流企業の接待などでよく使われています。

長野市は、善光寺が中心になった都市です。もちろん長野駅前にも飲食店はたくさんあるんですが、善光寺周辺にもたくさんの飲食店があります。最近は古民家リノベーションによってオープンした飲食店も多数あります。細い路地を入るとおしゃれな古民家カフェがあったりして、自分だけのお店を発見できるかもしれません。

▼参考に

善光寺のホームページで歴史や見どころが多数掲載されています。

https://www.zenkoji.jp/

 

善光寺 まとめ

以上、善光寺の概要や魅力をざっくりまとめてみました。でも、これでもまだまだ書きたりない!とにかく行ってみたら、健さんも愛した善光寺の懐の深さが分かります。ふらっと気軽にも寄れるし、がっつり深訪もできる、見どころが詰まったお寺です。

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